日本妙好人協会

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金言金行集
2020年6月19日
 伊勢の婦人が、信ぜられぬなやみを うったえた

とき、

「安心できる方法を知らせるが、二三年やる気は

ないか」

「やります」

「では『おさしつかえなし、ご注文なし』と、二、三年

いいずめにしなさい」

婦人は承知して皈ったが、三日後にきて、

「三日間、いいずめに言いましたが、なんともない

が、これでよいのでしょうか」

「おさしつかえなし、ご注文なし」

「でも一向うれしくありませんがー」

 「おさしつかえなし、ご注文なし」

婦人は、活然と目がさめた。

禅問答そっくりの妙境である。



信者群像より・おそのさん

ブログ
2020年6月20日
「この機(こころ)がどうも、いたし方がない」

と なげいて うったえた人に

 「おまえさまも、助けてもらうものを、たくさん

もってござるのう」

といった。

助からぬから、助けてもらうのである。そのほかに

すくいは ない。

それを助からぬから助かるようになろうとする

のは、はからいである。

自力のこころである。


信者群像より・ おそのさん
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