日本妙好人協会

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金言 金行集
2020年5月25日
現今(いま)信心を戴いた戴いたと云ふ其(その)

人が世の中に何の働きもなく、唯 一席の下(もと)

に信ぜられたと云ふ様な勝手な所ばかりを横取り

して只(ただ)の只とか、易行易修とか、悪人正機

とか申して、更に他人(ひと)を憐れむ平等心のな

いのは全く大悲の御親を僕婢(しもべ)同然にして

居るので在る、誠に済まぬ事です、ああ真(しん)

の信者は國に三人郡(こほり)に一人です。

妙好人・三戸 独笑さん

他力安心座談より


金言金行集
2020年6月5日
・・・と喜んでくれる同行の姿を見ると、家内の者は

何時(いつ)の間にか、ただにあふれる同行の

法悦が私の家中(いえぢゅう)を明かるい、尊い

雰囲気につつんでしまつた。

腹が立ちかける心も同行の稱名を聞くと、

靜かに休まつてしまふ。

何だか同行に恥しいやうな、濟(す)まないやうな、

けだかい力と光がこの同行から出てゐるやうに

思へてならない。
 
 その夜は記者と同行と二人で法縁を結ばしてい

ただいたので、そのまま認(したた)めてみます。


法の園 十月號(京都・顕道書院発行)より

記者・辛川忠雄 正覚寺住職と妙好人・源左さん


この文面を通しても受け取れる源左同行の

妙(たえ)なる風光が時空を超えて溢(あふ)

れ出て来る。何とも不可思議な心持に

させられる。なむあみだぶつ
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