日本妙好人協会

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金言 金行集
2019年11月2日
 誰が何と言うても角(か)と言うても

南無阿弥陀仏様が極楽へつれて往つて

下さるる、これだけを忘れなよ


(妙忠尼さん、そして貞信尼さんのことば)

金言 金行集
2019年11月4日
 如来は五劫永劫の御苦労をなされたが、五十

年間の此機の上のどうもを直してやろう

ムシヤクシヤの神経を休めさせてやろうの御苦労

は少しもない。

此機の上のことは どうもが あつてもなくても、安心

が出来ても出来ぬでも、出来る出来ぬにかか

わらず、いやがおほでも出て行く先は、鬼の手へ

渡らにやならぬが、私の絶体絶命の運命である。
 
 これを一大事の後生と云ふのぢやぞよ、これば

かりは五十年の聴聞ぐらひでしのげるもの

ではない、諸佛菩薩が總がかりになつても、動す

ことのならぬが我れの一大事の後生である、

依つて彌陀如来の超世の御本願は、此してみやう

のない後生の用意に、永々劫御苦労下された

のぢや。

 故に一大事の後生は任せとはあるが、どうも

の気持ちを任せとはない筈ぢや。

御文章にも

妄念妄執の心の起るをも、

止めよと云うにもあらず   と仰せられてあるで

ないか。

それに此機を直しにかかろうとするは、正覺の佛の

不足を云ふことになる、今更 我機をつくろいて、

お浄土参りの用意はいらぬことぢや




光觸寺老師

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