日本妙好人協会

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金言 金行集
2019年11月23日
抑(そもそも)。

この御正忌のうちに・参詣をいたしこころざしを

はこび・報恩謝徳をなさんとおもひて・聖人の

御まへにまいらんひとのなかにをひて・

信心の獲得せしめたるひともあるべし・また

不信心のともがらもあるべし・もてのほかの

大事なり・そのゆへは信心を決定(けつじょう)

せずは。

今度の報土の往生は不定なり・されば不信の

ひともすみやかに決定のこころをとるべし・・・・


蓮如上人

金言 金行集
2019年11月24日

たのめば助かる信ずれば助かる、稱ふれば

助かる

といふも、それは皆な梢(うら)ぢや、其根本が

ある、知つてゐるか、其根本と言へば御誓ぢやぞ、

おぬしが忘れるとわるいで、喩(たと)へて聞さう、

昔は

正宗といふ名剣があつた、いつまで経つても錆る

といふことはない、鐵(かね)が異ふかといふに

さうではない、同じ鐵であれど鍛えやうが違ふ。

火に入れて焼いては打ち水に入れてあげては

撃(たた)く、たたく度ごとに錆が残らず飛び出る、

錆が出てしまうて鋼鐵ばかり残りし物が正宗の

名剣、それでモウ錆るといふことはない

おぬし達が御誓ばかりを幾度も幾度も聞く

ぢやぞ、出ては叩かれ、聞いては打たれ、聞いて

打(たた)かれ打(たた)かれすると雑業雑修の錆

が飛び出してしまうて、錆のなくなりし所が、

モウ錆るといふことのない御信心の名剣ぢやぞ
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